クループ症候群とは?

 

 

 

喉頭周辺(右図)が狭くなって空気を十分に吸い込めなくなる状態をクループといいます。原因は主に喉頭周辺の炎症ですが、他にアレルギー性、心因性の原因も含めてクループ症候群と呼びます。

★ 症 状 ★

1.犬が吠えるような特徴的な咳(犬吠様咳嗽)。その咳の様子からクループと推測でき

2.かすれ声(嗄声)

3.息を吸うときにゼーゼー音がする(吸気性喘鳴)

 

が3大症状で、種々の程度の呼吸困難(努力性呼吸)を伴います。気道の狭窄であるため、呼吸困難は極めて重症のこともあり、多量の唾液を出し、チアノーゼ、不隠状態、呼吸停止を起こして救急処置を要することもあります。クループは部位によって声門上部狭窄と声門下部狭窄とがあります。

 

★炎症の原因★

細菌、ウィルス、マイコプラズマ、真菌(カビ)などの感染が原因の大部分を占めますが、アレルギー性要因や心理的要因が関与する場合もあります。なかでも細菌、特にヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)による急性喉頭蓋炎が最も注意を要する。ジフテリア菌の感染によるものは真性クループ(喉頭ジフテリア)と呼ばれ、仮性クループとは異なる病態であり、今日ほとんど見られません。

 

★治療★

喉の炎症を抑える吸入をします。

喉の炎症を抑えるピンクの薬(シロップ)を処方します。

 

家庭で気をつけること★

 

室内の加湿、水分補給を。