ワクチンデビューは生後2ヶ月の誕生日

ワクチンデビューは生後2ヶ月の誕生日


★生後2か月の初日、スタートダッシュが肝心

ワクチンの目的はVPD(ワクチンで防げる病気)の予防です。VPDにかかりやすい時期になる前に、あらかじめワクチンで十分な免疫をつけておくことが大切です。とくに乳児は感染症に対する免疫が未発達のため、感染症にかかってしまうと重症化しやすく入院が必要になったり、命にかかわったりする場合があります。そうならないためには、それぞれのワクチンをできるだけ早く接種することが必要です。
0歳児のワクチンには生後2か月になる前に接種できるものもありますが、全体のスケジュールや病気にかかるリスクを考えますと、初めてのワクチンは生後2か月の初日、2か月の誕生日にはじめましょう。たとえば、4月25日生まれの赤ちゃんなら、6月25日からはじめます。

 

★早く免疫をつけるためには、同時接種が必要不可欠

生後6か月までに受けたいワクチンは7種類(接種回数は17回)もあります。多数のワクチンを1本ずつ受けていては接種が遅れがちになり、確実にVPDを予防することができなくなってしまいます。ワクチンを後回しにしたためにVPDにかかってしまったら・・・。そのようなことのないように、一度に複数の免疫をつけられる同時接種をおすすめします。
「小さな赤ちゃんに複数のワクチンを接種して大丈夫?」ママやパパは不安になりますね。でも、安心してください。同時接種は、日本ではここ数年で増えてきたのですが、世界では当たり前のこと。米国では生後2か月の赤ちゃんに6種類のワクチンを接種しています。世界中の小児科医が同時接種を実施しているのは、予防接種スケジュールが簡単になり、接種忘れなどがなくなる(接種率があがる)だけでなく、早く免疫をつけるというワクチン本来の目的を果たすためには必要だからです。

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