溶連菌とは?

溶連菌とは?

溶連菌感染症とは、主にのどに感染します。つばが飛んだりして口からうつります。多くは39歳ぐらいの子どもがかかる病気ですが、ときに0歳児や大人もかかることがあります。


症状は?

おもに喉の痛み、発熱(微熱やほとんど熱が出ないこともあります)があり、体や手足にうっすら赤い盛り上がりのないかゆい発疹が出たりします。時に腹痛や嘔吐などお腹の症状や頭痛を認めることもあります。喉は真っ赤になり、舌の表面がイチゴのように赤くプツプツなったり、首のリンパ節が腫れたりします。回復期に指先の皮がむけることもあります。

溶連菌の喉と舌の所見と発疹です。写真をクリックすると拡大します。

しわが好きな細菌なので、皮膚に感染する場合もあります。↓↓

診断は?

喉の所見に特徴がありますので、喉をみればほぼ診断できます。診断を確定するために、喉を細い綿棒でこすって検査をする迅速検査キットがあります。皮膚の場合は皮膚から採取します。

 

溶連菌にかかると何が問題になるの? 

溶連菌感染症発症後3週間くらいたって急性腎炎という合併症を起こすことがあります。急性腎炎の症状は、手足や顔のむくみや血尿、高血圧です。ほとんどが1年以内に治っていきますが、腎臓の働きが悪くなると、おしっこが出にくくなり、高血圧が進んで命にかかわることもあります。急性腎炎は、軽い症状の溶連菌感染症から起きる例がありますので、症状が軽くても油断せずしっかり治療しましょう。 

また、溶連菌感染症は家族にうつることもありますので(4050%)、兄弟やご両親などに同じような症状があれば、受診をおすすめします。


治療は? 

10日間抗生剤を飲んで治療します。症状は抗生剤を飲み始めて12日たつとよくなりますが、途中でやめてしまうと再発したり、急性腎炎やリウマチ熱などの合併症を起こすことがあります。症状がなくなっても最後まで飲むことが大切です。抗生剤をきちんと飲んでおくと、合併症を予防できます。


集団生活はいつから?

 抗生剤を飲んで24時間までは人にうつるのでお休みしないといけません。24時間以上たっていて元気があれば登園・登校してもかまいません。ただし、抗生剤は最後まで飲まなければいけません。